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新しい電子行政の方針を考えるワークショップを行いました。
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2016年11月19日、20日に国内最大のCivicTechのイベントであるCode for Japan Summit 2016が横浜市金沢区役所で開かれました。2日間にわたり多くの講演やワークショップが開かれましたが、その中で1日目の午後に、内閣官房IT総合戦略 室が主催した「新しい電子行政の方針を考えるワークショップ」を行いました。
政府では2017年3月に向けて、デジタル社会に対応した新しい電子行政戦略を作ろうとしているのですが、その中では、当然のことながら国民参加等のオープンガバメントも検討されています。
オープンガバメントを検討するのであれば、この方針の検討自体に国民参加の仕組みを組み込んでいくのは当然であり、今回の検討では、有識者による会議体である電子行政分科会と組み合わせて、様々なオープンガバメントの取り組みを実施しています。
(世界の電子行政戦略策定においても、戦略を考えるプロセスにおいてオープンガバメント的な取り組みを行うことは当然の取り組みとして行われています。)
具体的には、2016年2月にネット上の対話プロセスとしてデジタルガバメントアイディアボックスで、デジタルガバメントへの意見収集と議論をいた しました。従来の各種会議の議論やアイディアボックスの議論、社会や技術の変化、国際的な取り組み状況を踏まえ、第18回電子行政分科会で新しい方針に関 して論点の議論を行いました。
この第18回電子行政分科会の議論をもとにワークショップは企画されています。一方で、実際に人が集まってワークショップをする場合には、遠方や時間の都合で参加できない方もいますので、ネット上に資料を提示したうえでワークショップの事前の1週間で意見を収集しました。
当日19日は、分科会で使った論点や事前に収集した意見を提示し、さらに、ワークショップ参加者以外にも会場に来ている方にポストイットで意見を追 加してもらいました。また、意見と突然聞かれても思い浮かばない方もいるため、他人の意見に同意するための「イイネ」シールも用意しました。青色がアイ ディアボックスの意見、クリーム色が事前意見募集での意見、黄色の付箋紙が壁面へ張られた当日の意見、緑の付箋紙がワークショップの意見というようにどの タイミングの意見かもわかるようにしています。反省点ですが、第18回電子行政分科会の有識者の意見もよい意見が多かったので、議論の素材として張り出せ ばよかったとおもいました。
それらをもとに行政関係者、一般参加者などが参加するワークショップで5グループに分かれて90分間の議論を行いました。議論結果は各グループでま とめられ、再度会場に掲示しています。Code for Japan Summitの会期終了まで、追加意見や「イイネ」シールの募集も行いました。少し残念だったのが、会場のメインフロアではなかったので、2日目のフロア への来訪者が少なかったことでしょうか。
結果は24日に行われた第19回電子行政分科会に報告され、当日の議論の資料にするとともに、今後は方針の検討に反映されていきます。
ワークショップの様子は第19回電子行政分科会資料として以下にありますので、ぜひご覧になってください。
このように、意見収集や対話を通じた政策検討を今後も進めていきますので、皆さんも、お時間があればぜひご参加ください。