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政府CIOポータルってなんだろう
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今回は、このサイトの目的や仕組みについて説明します。
まず基礎的情報として、政府CIOって何だろうと思うかも知れません。政府CIOは、正式には「内閣情報通信政策監」という名称です。民間CIO出身の政府CIOとして、情報化投資、開発等、政府全体の情報システムやサービス全体を統括しています。
そしてサイトなのですが、このサイトは政府CIOの活動を報告するだけではなく、IT関係者がこのサイトから有益な情報を収集し活用することにより、社会全般としてITの利活用を進められないかと考えて作っています。
政府CIOの関係するサイトは他にもありまして、その役割などを整理すると以下のようになります。
・高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(IT総合戦略本部)サイト
IT総合戦略本部や関連会議での決定や会議の状況を報告しています。
・IT Dashboard
政府のIT戦略の評価やIT投資の状況を公開しています。
・DATA.GO.JP
政府内のオープンデータを集約して提供しています。
・e-Gov
政府内の法律や調達の情報を一元に公開するとともに、電子政府に関する情報を提供しています。
また、サイトのもう一つの目的として、本サイトは実証の場という意味合いを持っています。政府CIOのチームではWebサイトの利便性向上も担っており、Webサイトガイド等を整備、推進しています。ガイドだけではわかりにくいので、このサイトは、Webサイトガイドの機能やデザインのショーケースとしつつ、自ら適用することで使い勝手などの検証をしています。
さらにサイト内では様々な実験的な取り組みをしており、レポートを集約して提供するレポートボックス等の機能をつけています。また、海外政府のサイトではよく行われているのが、イベント関係のサイトの充実です。政府が、主催、共催、後援等をするイベントの情報提供や、政府関係者が後援したプレゼンテーションを公開したりしています。
徐々に開始しているので十分な情報量ではありませんが、今後増やしていきたいと考えています。
また、技術面からの取り組みとしては、このサイトのCMSにDrupalを導入しています。国内でオープンソースのCMSとしてはWordPressがよく使われていますが、米国政府ではWhitehouseをはじめとして多くの府省のサイトでDrupalがつかわれており、英国政府のデータカタログサイトもDrupalです。また、オープン・ガバメント・パートナーシップが無償で公開しているデータカタログサイト用基盤もDrupal+CKANという組み合わせで作られています。このように、世界の政府で活用されていて、政府用モジュールなども提供されていることから、CMSとしての検証もしているところです。
このように、機能、デザイン、サービス、技術の検証を並行して行っていますので、多少使いにくい点など認識しているのですが、ご理解の上でご利用いただけましたら幸いです。